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●詩、小説●
2024-12-26 06:29:16バーチャル学校vol3 12
作 林柚希
食事をする場所に案内された、僕とケーはちょっと驚いた。
とある一角にあるその場所だけ、空気があった。
岩の洞穴のその一角は、空気があり、岩のテーブルと椅子が置いてあった。
そこまでくると、なにやら体がもったりしていて重かった。
水に濡れていたせいだろう。
ケーもそんな事を言っていた。
そこに、ジョンとアメリアもやって来た。
他の海の民とも話しながら、ジョンとアメリアは食事の準備をしてくれた。
貝殻をお皿にして、様々な食事が運ばれた。
コップは人間の使うものと一緒だった。
皆で食べ始めると、ジョンが言い始めた。
「それで、勝算はあるのかい?」
「僕は勝てると思っているよ。」僕が言った。
「私も大丈夫だと思っているから。」ケーが言った。
ケーはアメリアをなんだか気にしているようだ。なぜだろう。
「ところで、二人とも海から上がって大丈夫なのかい?」僕が訊いた。
「ああ、大丈夫だよ。こういう時もあるんだよ、僕達は。」ジョンが言った。
「そうそう。」アメリアが同意した。
食事の最後に、小さなコップを4人の側に置かれた。
「私からです。景気づけに。乾杯!」アメリアが言った。
「絶対勝つぞ!おー!」僕が言ったら、残りの三人も「おー!」と言ってクイっと一気に飲んだ。
「わー。これお酒かい?」僕は驚いた。
「私もビックリしたよ。酔わないといいけど。」ケーも、驚いていた。
食事が終わり、また海の底に行かなくてはならなくなった。
僕は、僕とケーに魔法をかけ直した。
いよいよだ。
「危ない!」僕は、アメリアが足を踏み外してずるっと滑りそうになっていたのを助け起こした。
「大丈夫かい?」僕は、アメリアを気遣うように言った。
「あ。大丈夫、です。」なんだかボーっとしている。
「ほら、シャンとして!」ケーが無理やり引きはがすとアメリアは残念そうに、そうね、と言って立ち上がった。
「行くよ!アメリア。」ジョンが即した。
海の中の村をあとにして、すぐに『ポセイドンモドキ』に向かいたいところだけど、人魚さん達を人魚村に送らなくてはならなくて、護衛も兼ねて人魚村に行く事になった。
人魚さん達のおしゃべりも賑やかで、なるべく静かに行きたいのになぁ、と僕は思った。
ジョンとアメリアは慣れっこなのかニコニコしている。
ケーはやたらと、アメリアと僕を気にしているようだが。もう、気にし過ぎだって。
僕は、どっちかというと、人魚さんが胸の貝殻をいじっているとそっちが気になるんだけどなぁ。
あ、ケーから肘鉄食らった。そしてアメリアに足を踏んづけられた。ひどいなぁ、もう、踏んだり蹴ったりだよ。
ジョンからは、笑われるし。味方がいないじゃないか、もう!
そんなわけで、人魚村の近くにある「人魚村はこちら」という標識を目指しているけれど、なかなか見つからない。
そうしているうちに、標識を見つけた。
標識に近づいたら、奴らに遭遇した。
そう、学校で見た使い魔のような奴らだ。
紫色の赤ちゃんのようなのが槍を持って、キーキー言っている。
人魚さん達は、後ろに下がって成り行きを見守っている。
奴らは、4匹いる。
「やるぞ!」僕がしんがりだ。
僕は、火球の魔法を唱えて1匹に当てた。1匹は煙を吹いて消えた。
1匹は、フゥーっと紫色のものを吐いてきた。
「毒なら任せろ!」ジョンが、手元の蛸壺に、行け!、というと蛸壺にその毒が全て吸い込まれた。いいぞ!と僕は思った。
僕は、もう一度火球を三回唱えると、奴ら三匹に火球を当てた。
奴らはいなくなった。
「強いね、トゥルー!」アメリアは、トゥルーの頬にキスした。
「ああ!」ジョンが羨ましがって、ジョンもアメリアからキスをもらっていた。
ケーは、ビキッときていたけれど、トゥルーのせいじゃないから、とお疲れさん、と言ってくれた。
僕は、思いっきりホッとした。アメリア、ちょっと君は静かにしていてよ、まったくもう!、とは言えなかった。
「人魚村は、こっちです。」人魚さん達が先頭に立って、案内してくれた。
幾つもの人魚さん達のワナをかいくぐった。
というのも、人魚さん達が村を守るために設けたワナがあったからだった。
そして、人魚村の入口に来た時、おおいにホッとしたものだった。
人魚さん達全員から、僕、ケー、ジョン、アメリアに祝福のキスをもらった。
アメリアとケーは、キスは要らないと言ったけれど、縁起物でいいからと、無理やりもらっていた。
僕とジョンは、役得だな、とちょっと嬉しかった。
人魚さん達から、『ポセイドンモドキ』は近いから気をつけて、と言われて身が引き締まる思いだった。
別のワナの無い通り道を教わり、いよいよ『ポセイドンモドキ』討伐に向けて出発したのだった。
この作品は、どこにも投稿していません。
いわばおろしたての作品でしょうね。
最後まで載せますので、どうぞ楽しんでくださいね。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-02
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-03
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-04
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-05
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-06
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-07
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-08
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-09
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-10
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-11
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-12
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-13
物語の最後は、こちらになります。
バーチャル学校vol3-14
食事をする場所に案内された、僕とケーはちょっと驚いた。
とある一角にあるその場所だけ、空気があった。
岩の洞穴のその一角は、空気があり、岩のテーブルと椅子が置いてあった。
そこまでくると、なにやら体がもったりしていて重かった。
水に濡れていたせいだろう。
ケーもそんな事を言っていた。
そこに、ジョンとアメリアもやって来た。
他の海の民とも話しながら、ジョンとアメリアは食事の準備をしてくれた。
貝殻をお皿にして、様々な食事が運ばれた。
コップは人間の使うものと一緒だった。
皆で食べ始めると、ジョンが言い始めた。
「それで、勝算はあるのかい?」
「僕は勝てると思っているよ。」僕が言った。
「私も大丈夫だと思っているから。」ケーが言った。
ケーはアメリアをなんだか気にしているようだ。なぜだろう。
「ところで、二人とも海から上がって大丈夫なのかい?」僕が訊いた。
「ああ、大丈夫だよ。こういう時もあるんだよ、僕達は。」ジョンが言った。
「そうそう。」アメリアが同意した。
食事の最後に、小さなコップを4人の側に置かれた。
「私からです。景気づけに。乾杯!」アメリアが言った。
「絶対勝つぞ!おー!」僕が言ったら、残りの三人も「おー!」と言ってクイっと一気に飲んだ。
「わー。これお酒かい?」僕は驚いた。
「私もビックリしたよ。酔わないといいけど。」ケーも、驚いていた。
食事が終わり、また海の底に行かなくてはならなくなった。
僕は、僕とケーに魔法をかけ直した。
いよいよだ。
「危ない!」僕は、アメリアが足を踏み外してずるっと滑りそうになっていたのを助け起こした。
「大丈夫かい?」僕は、アメリアを気遣うように言った。
「あ。大丈夫、です。」なんだかボーっとしている。
「ほら、シャンとして!」ケーが無理やり引きはがすとアメリアは残念そうに、そうね、と言って立ち上がった。
「行くよ!アメリア。」ジョンが即した。
海の中の村をあとにして、すぐに『ポセイドンモドキ』に向かいたいところだけど、人魚さん達を人魚村に送らなくてはならなくて、護衛も兼ねて人魚村に行く事になった。
人魚さん達のおしゃべりも賑やかで、なるべく静かに行きたいのになぁ、と僕は思った。
ジョンとアメリアは慣れっこなのかニコニコしている。
ケーはやたらと、アメリアと僕を気にしているようだが。もう、気にし過ぎだって。
僕は、どっちかというと、人魚さんが胸の貝殻をいじっているとそっちが気になるんだけどなぁ。
あ、ケーから肘鉄食らった。そしてアメリアに足を踏んづけられた。ひどいなぁ、もう、踏んだり蹴ったりだよ。
ジョンからは、笑われるし。味方がいないじゃないか、もう!
そんなわけで、人魚村の近くにある「人魚村はこちら」という標識を目指しているけれど、なかなか見つからない。
そうしているうちに、標識を見つけた。
標識に近づいたら、奴らに遭遇した。
そう、学校で見た使い魔のような奴らだ。
紫色の赤ちゃんのようなのが槍を持って、キーキー言っている。
人魚さん達は、後ろに下がって成り行きを見守っている。
奴らは、4匹いる。
「やるぞ!」僕がしんがりだ。
僕は、火球の魔法を唱えて1匹に当てた。1匹は煙を吹いて消えた。
1匹は、フゥーっと紫色のものを吐いてきた。
「毒なら任せろ!」ジョンが、手元の蛸壺に、行け!、というと蛸壺にその毒が全て吸い込まれた。いいぞ!と僕は思った。
僕は、もう一度火球を三回唱えると、奴ら三匹に火球を当てた。
奴らはいなくなった。
「強いね、トゥルー!」アメリアは、トゥルーの頬にキスした。
「ああ!」ジョンが羨ましがって、ジョンもアメリアからキスをもらっていた。
ケーは、ビキッときていたけれど、トゥルーのせいじゃないから、とお疲れさん、と言ってくれた。
僕は、思いっきりホッとした。アメリア、ちょっと君は静かにしていてよ、まったくもう!、とは言えなかった。
「人魚村は、こっちです。」人魚さん達が先頭に立って、案内してくれた。
幾つもの人魚さん達のワナをかいくぐった。
というのも、人魚さん達が村を守るために設けたワナがあったからだった。
そして、人魚村の入口に来た時、おおいにホッとしたものだった。
人魚さん達全員から、僕、ケー、ジョン、アメリアに祝福のキスをもらった。
アメリアとケーは、キスは要らないと言ったけれど、縁起物でいいからと、無理やりもらっていた。
僕とジョンは、役得だな、とちょっと嬉しかった。
人魚さん達から、『ポセイドンモドキ』は近いから気をつけて、と言われて身が引き締まる思いだった。
別のワナの無い通り道を教わり、いよいよ『ポセイドンモドキ』討伐に向けて出発したのだった。
この作品は、どこにも投稿していません。
いわばおろしたての作品でしょうね。
最後まで載せますので、どうぞ楽しんでくださいね。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-02
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-03
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バーチャル学校vol3-04
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-05
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バーチャル学校vol3-06
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バーチャル学校vol3-07
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-08
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バーチャル学校vol3-11
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バーチャル学校vol3-12
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バーチャル学校vol3-13
物語の最後は、こちらになります。
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