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●詩、小説●
2024-12-18 12:43:06バーチャル学校vol3 04
作 林柚希
海鳥の集まる、小さな島の所に来ると、一斉に椅子から離れて、皆で餌をあげるために立ち上がった。
実を言うとこの船、2階があって、そこは甲板と言えるようだったが、そこで餌をやろうよ、と声をかけている奴もいた。
僕はどうしようかと、考え中だった。
「トゥルー、あそこの窓の辺り開いてるよ?」ケーが指をさして言った。
「そうだね、行こうか。」僕とケーはその窓の外で人があまりいない場所で餌をやることにした。
海鳥がたくさん船に集まっている。
「海鳥もわかるんだね。」ケーは小さな袋を小さく口を開けると、中から餌を取り出している。
「そうだね、毎回あげる存在がいるから、覚えてるのかもね。」僕も袋を開けると餌を取り出した。
餌を持って、腕を差し出してみたけれど、海鳥は来ない。
「どうしよっか、ケー」僕は、餌を思い切って投げてみた。
空に向かって、ポイッと投げてみた。
海鳥は、スイーっと近づくと上手いことキャッチして飛んで行った。
「あ!食べたよ!トゥルー!」ケーは凄く楽しそうだ。
「ケーもやってみなよ?」僕は、また餌を袋から取り出すと投げてみた。
「うん!やってみるよ。」ケーだ。
僕とケーは、それぞれ餌を投げ出してみると、全て海鳥がキャッチしていた。
「うまいことキャッチするね!」僕はケーに笑いかけて言った。
「ホントだよね!」ケーも餌をポイポイ投げて、楽しそうだ。
一通り、投げ終わるともう残り時間が少なかったので、もと座っていた席に戻ったのだった。
スカイハイとアイちゃんと他の班の皆で、海鳥への餌やりの話で盛り上がった。
その後、船内放送で「これよりセキレイ島へ向かいます。」とだけ聞かされて、船は臨海学校に向かった。
しばらくして、1時間ほどして船の速度が遅くなり、桟橋に近づいてきた。
船を降りると、凄く海の色がキレイだった。
海の色は、青いような緑色で、透明度が高くとてもいい。
「海がキレイだね~!」ケーが歓声を上げた。
「そうだよね。来たかいがあった。」僕はなんだか自分で年寄りクサいと思った。
桟橋で、各班ごとに整列すると点呼を行い、各リーダーがワンダリング先生に報告した。
そして、臨海学校に向かったのだった。
僕は、臨海学校が学校と提携している島に来た。
そこで、クラスの皆と3日間過ごす予定だ。
この学校の校長先生も変わり、おかしな授業は減ったように思う。
校長先生は女性だという噂だけど、ケーも調べようとは思わないようだ。
さてどんな3日間になるやら、だ。
臨海学校に到着すると、4階建ての白い建物で窓が大きい。体育館や宿泊の為の施設もあるそうだ。
割り当てられた教室へ行くと、ワンダリング先生が席に座るよう言った。
壇上のワンダリング先生は、黒板の前でこう言った。
「これから3日間、ここでお世話になります。とはいえ、いつもの学校ではないし、臨海学校の先生の他に、ボランティアのスタッフさんに迷惑をかけ過ぎないようにすること!わかったかな?」
皆、ハーイ、というと、ワンダリング先生は「よろしい。次に紙を配ります。各班のリーダーは取りに来るように。」
配られた紙は、3日間の日程が記されていた。
「一応、このような日程になっています。自由時間もありますが、バスで配った島を参考にして立ち入り禁止区域へは行かないように。いいね。」ワンダリング先生は念を押すように言った。
1日目の予定はこんな風だった。
[1日目]
・体育館で結集会
・お昼ご飯を、飯盒炊飯(はんごうすいはん)
・海での泳ぎの授業(選択制:A)
・泳ぎをしない生徒は、スイカ割り(選択制:B)
・宿泊先で夕飯。
・肝試し
「お。自分たちでご飯を作るんだね。」と僕。
「ちょっと、『肝試し』があるよ、トゥルー!」心なしか、ケーは青ざめている。
「大丈夫だよ。僕達散々怖い思いしたからさ。」僕は、ケーを慰めるように言った。
「そうだけど、やだなぁ。嫌な予感がするよ。」ケーはそれだけはやりたくない、という顔をしている。
「僕と一緒でしょ?肝試しなんて大したことないよ。」僕の言うことを聞いて、多少落ち着いたのか、ケーは小さく「うん。」と言った。
クラス中で、ご飯や、泳ぎに、スイカ割り、肝試し、などみんなでワクワクしていたのだった。
この作品は、どこにも投稿しておりません。
いわばおろしたての作品でしょうね。
最後まで載せますので、どうぞ楽しんでくださいね。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-02
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-03
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-04
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-05
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-06
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-07
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-08
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-09
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-10
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-11
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-12
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-13
物語の最後は、こちらになります。
バーチャル学校vol3-14
海鳥の集まる、小さな島の所に来ると、一斉に椅子から離れて、皆で餌をあげるために立ち上がった。
実を言うとこの船、2階があって、そこは甲板と言えるようだったが、そこで餌をやろうよ、と声をかけている奴もいた。
僕はどうしようかと、考え中だった。
「トゥルー、あそこの窓の辺り開いてるよ?」ケーが指をさして言った。
「そうだね、行こうか。」僕とケーはその窓の外で人があまりいない場所で餌をやることにした。
海鳥がたくさん船に集まっている。
「海鳥もわかるんだね。」ケーは小さな袋を小さく口を開けると、中から餌を取り出している。
「そうだね、毎回あげる存在がいるから、覚えてるのかもね。」僕も袋を開けると餌を取り出した。
餌を持って、腕を差し出してみたけれど、海鳥は来ない。
「どうしよっか、ケー」僕は、餌を思い切って投げてみた。
空に向かって、ポイッと投げてみた。
海鳥は、スイーっと近づくと上手いことキャッチして飛んで行った。
「あ!食べたよ!トゥルー!」ケーは凄く楽しそうだ。
「ケーもやってみなよ?」僕は、また餌を袋から取り出すと投げてみた。
「うん!やってみるよ。」ケーだ。
僕とケーは、それぞれ餌を投げ出してみると、全て海鳥がキャッチしていた。
「うまいことキャッチするね!」僕はケーに笑いかけて言った。
「ホントだよね!」ケーも餌をポイポイ投げて、楽しそうだ。
一通り、投げ終わるともう残り時間が少なかったので、もと座っていた席に戻ったのだった。
スカイハイとアイちゃんと他の班の皆で、海鳥への餌やりの話で盛り上がった。
その後、船内放送で「これよりセキレイ島へ向かいます。」とだけ聞かされて、船は臨海学校に向かった。
しばらくして、1時間ほどして船の速度が遅くなり、桟橋に近づいてきた。
船を降りると、凄く海の色がキレイだった。
海の色は、青いような緑色で、透明度が高くとてもいい。
「海がキレイだね~!」ケーが歓声を上げた。
「そうだよね。来たかいがあった。」僕はなんだか自分で年寄りクサいと思った。
桟橋で、各班ごとに整列すると点呼を行い、各リーダーがワンダリング先生に報告した。
そして、臨海学校に向かったのだった。
僕は、臨海学校が学校と提携している島に来た。
そこで、クラスの皆と3日間過ごす予定だ。
この学校の校長先生も変わり、おかしな授業は減ったように思う。
校長先生は女性だという噂だけど、ケーも調べようとは思わないようだ。
さてどんな3日間になるやら、だ。
臨海学校に到着すると、4階建ての白い建物で窓が大きい。体育館や宿泊の為の施設もあるそうだ。
割り当てられた教室へ行くと、ワンダリング先生が席に座るよう言った。
壇上のワンダリング先生は、黒板の前でこう言った。
「これから3日間、ここでお世話になります。とはいえ、いつもの学校ではないし、臨海学校の先生の他に、ボランティアのスタッフさんに迷惑をかけ過ぎないようにすること!わかったかな?」
皆、ハーイ、というと、ワンダリング先生は「よろしい。次に紙を配ります。各班のリーダーは取りに来るように。」
配られた紙は、3日間の日程が記されていた。
「一応、このような日程になっています。自由時間もありますが、バスで配った島を参考にして立ち入り禁止区域へは行かないように。いいね。」ワンダリング先生は念を押すように言った。
1日目の予定はこんな風だった。
[1日目]
・体育館で結集会
・お昼ご飯を、飯盒炊飯(はんごうすいはん)
・海での泳ぎの授業(選択制:A)
・泳ぎをしない生徒は、スイカ割り(選択制:B)
・宿泊先で夕飯。
・肝試し
「お。自分たちでご飯を作るんだね。」と僕。
「ちょっと、『肝試し』があるよ、トゥルー!」心なしか、ケーは青ざめている。
「大丈夫だよ。僕達散々怖い思いしたからさ。」僕は、ケーを慰めるように言った。
「そうだけど、やだなぁ。嫌な予感がするよ。」ケーはそれだけはやりたくない、という顔をしている。
「僕と一緒でしょ?肝試しなんて大したことないよ。」僕の言うことを聞いて、多少落ち着いたのか、ケーは小さく「うん。」と言った。
クラス中で、ご飯や、泳ぎに、スイカ割り、肝試し、などみんなでワクワクしていたのだった。
この作品は、どこにも投稿しておりません。
いわばおろしたての作品でしょうね。
最後まで載せますので、どうぞ楽しんでくださいね。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-02
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-03
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-04
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-05
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-06
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-07
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バーチャル学校vol3-08
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バーチャル学校vol3-09
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バーチャル学校vol3-10
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バーチャル学校vol3-11
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バーチャル学校vol3-12
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-13
物語の最後は、こちらになります。
バーチャル学校vol3-14
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