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●詩、小説●
2024-12-16 14:13:08バーチャル学校vol3 02
作 林柚希
学校を出た、バスは一路、臨海学校のある場所を目指して、高速道路に入った。
高速道路に入ると、僕は隣のケーとガサガサとお菓子を取り出した。
その音を聞いて、バスの中の生徒は皆お菓子を取り出して見せあって食べたりしている。
「ケー、そのチョコ見せて。」ケーはいいよと見せる。
そのチョコは、色々な動物の姿をしていた。中にはカエルなんてものもある。
「このチョコ、チョーダイ!」キリンのチョコを手に取ってもらい貰う。
「トゥルーのポッキーちょうだい。」ポッキーを箱ごと渡して、ケーはポリポリ食べだした。
ケーのお菓子を見て、笛が吹ける、真ん中に穴が開いたラムネと可愛い特徴のある絵柄を見て、これはと思った。
「ケーさ、どこでこのお菓子買った?」もう訊いている。
「あのお菓子専門店だよ。」ケーはポッキーをもう食べ終わりそうな勢いでポリポリ中だ。
「やっぱり!あのお店、いいよね?」僕もちょっとだけポッキーをもらってポリポリ食べる。僕のなのにな。
「そうそう。ところで、お菓子の金額守ってる?」ケーはちょっとだけヒソヒソ声になる。
「えと?…守ってるよ。」トゥルーはニマニマ笑いながら、サイのチョコを貰った。
「私も、ちゃんと守ってるよ。」ケーもニマニマ笑っている。…この顔は、多少出ているな。
「そのカエルチョコ、頂戴!」前の座席にスカイハイとアイちゃんが座っている。
そのアイちゃんが椅子の上から腕を伸ばしてきた。
カエルチョコを受け取って、「可愛い!」とはしゃいでいる。面白いの好きなんだな~。
スカイハイも後ろを振り向いて、「これ、班で配ってくれる?」と言って渡してきたのがエクレアだ。
「これ!?買ったの?」思わず驚いてケーが受け取りながら訊いてみる。
「いや、これアイちゃんが作ったんだよ。」なんだかスカイハイは照れている。
「へぇ~、凄いね。」エクレアをケーから受け取るとパクっと食べる。うん美味い!
「スカイハイにアイちゃん、ありがとうな。」僕はお礼を言った。
ケーは後ろの座席にエクレアを渡すと、「スカイハイとアイちゃんからだよ。班で配ってって。」と渡した。
すとんと、椅子に座りなおすとケーは、エクレアにパクつく。
「…!!美味しいね、これ。」ケーは驚いて思わず言った。
アイちゃんは、「ありがとう。」と照れながら言うと、前を向いて椅子に座った。
「はーい!注目!」ワンダリング先生がパンパンと手を叩くと言った。
「このバスは、一度高速道路の途中で止まって、トイレ休憩を取ります。全員トイレは済ませておくように。そこ!ちびるなよ。」
ワハハと、小さな笑いが起こると、またシーンとする。
「それから、今回、バスガイドさんがいます。ちゃんと言うことを聞くように!いいね。」
ワンダリング先生は、小さくドウゾ、とバスガイドさんに言った。
「バスガイドのミラです。今回のバスツアーを担当して嬉しく思っております。どうぞよろしくお願いします。」
バスガイドさんは、ペコっとお辞儀をすると、マイクを片手にそう話し出した。
バスガイドさんは、高速道路から見える様々な景色を、楽しいおじゃべりを交えながら教えてくれた。
そう、観光として。
そうして、バスはサービスエリアに止まると、トイレ休憩に入った。
トイレに一直線に行くと、女子トイレの近くでケーを待つ。
しばらくして、ケーが来た。
「遅いよ、ケー!」僕は腕を回すとほっぺをつねった!
「しょうがないでしょ。女子トイレは混むものなの!」ケーは華麗によけると笑った。
「あそこにお土産コーナーがあるからさ、ちょっと覗こうよ。」僕が言った。
「いいねぇ。」二人で頷く。
二人で歩き出すと、お土産コーナーのある建物に入った。
お土産コーナーには、様々なお土産が陳列されていて、なかなかに楽しかった。
気づくともう集合の時間ギリギリだ。
「やべっ。遅刻だ。」二人で急いでバスに戻った。
同じバスが、何台もあるので迷いそうになる。
ケーが車のナンバーを覚えていたので、違いが判り、またバスガイドさんが側に立っていたので助かったのだった。
バスに乗り込むと、ワンダリング先生に「またお前らか。」とポコンと頭を軽くぶたれた。
スカイハイとアイちゃんと他の同じ班の生徒達に謝ると早々に席に座った。
いやはや、この遅刻グセ、どうにかしなくちゃな~。
ケーもそう思ったのか、「私達、もう少ししっかりしなくちゃね。」と舌を出して言った。
バスガイドさんが乗り込むと、バスのドアは閉まり、臨海学校に向けて出発したのだった。
バスが、もう少しで到着という所で、またワンダリング先生が話し出した。
「臨海学校は、もう少し先です。まずバスが海岸に到着すると、集合写真を撮ります。これは皆が学校を卒業する時に渡すアルバムに載るからな。」
皆が驚いて「集合写真?」とざわついた。
「そう。それで、岸から船である島に向かいます。島に到着したら臨海学校はすぐです。島の地図を渡すので班のリーダーは・・・、いや席順に後ろに地図を回すからな。」
そう言うと、紙の束を左の座席と、右の座席にそれぞれワンダリング先生とバスガイドさんが渡した。
順番に前の座席から後ろを向いて後ろの座席に地図を渡した。
僕も、スカイハイから渡されて、二枚受け取ると後ろに紙の束を渡した。
座席に座りなおすと、「臨海学校の地図」と銘打ってあって、地図を見た。
ケーも、「意外と広いねぇ、この島。」とヒュー、と口笛を鳴らした。
ワンダリング先生が、島の解説をすると、こう言った。
「さぁ、もう少しでバスが到着します。各自バスを降りる準備をするように。」
バスは船が逗留している岸辺近くの駐車場に止まった。
この作品は、どこにも投稿しておりません。
いわばおろしたての作品でしょうね。
最後まで載せますので、どうぞ楽しんでくださいね。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-02
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-03
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-04
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-05
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-06
学校を出た、バスは一路、臨海学校のある場所を目指して、高速道路に入った。
高速道路に入ると、僕は隣のケーとガサガサとお菓子を取り出した。
その音を聞いて、バスの中の生徒は皆お菓子を取り出して見せあって食べたりしている。
「ケー、そのチョコ見せて。」ケーはいいよと見せる。
そのチョコは、色々な動物の姿をしていた。中にはカエルなんてものもある。
「このチョコ、チョーダイ!」キリンのチョコを手に取ってもらい貰う。
「トゥルーのポッキーちょうだい。」ポッキーを箱ごと渡して、ケーはポリポリ食べだした。
ケーのお菓子を見て、笛が吹ける、真ん中に穴が開いたラムネと可愛い特徴のある絵柄を見て、これはと思った。
「ケーさ、どこでこのお菓子買った?」もう訊いている。
「あのお菓子専門店だよ。」ケーはポッキーをもう食べ終わりそうな勢いでポリポリ中だ。
「やっぱり!あのお店、いいよね?」僕もちょっとだけポッキーをもらってポリポリ食べる。僕のなのにな。
「そうそう。ところで、お菓子の金額守ってる?」ケーはちょっとだけヒソヒソ声になる。
「えと?…守ってるよ。」トゥルーはニマニマ笑いながら、サイのチョコを貰った。
「私も、ちゃんと守ってるよ。」ケーもニマニマ笑っている。…この顔は、多少出ているな。
「そのカエルチョコ、頂戴!」前の座席にスカイハイとアイちゃんが座っている。
そのアイちゃんが椅子の上から腕を伸ばしてきた。
カエルチョコを受け取って、「可愛い!」とはしゃいでいる。面白いの好きなんだな~。
スカイハイも後ろを振り向いて、「これ、班で配ってくれる?」と言って渡してきたのがエクレアだ。
「これ!?買ったの?」思わず驚いてケーが受け取りながら訊いてみる。
「いや、これアイちゃんが作ったんだよ。」なんだかスカイハイは照れている。
「へぇ~、凄いね。」エクレアをケーから受け取るとパクっと食べる。うん美味い!
「スカイハイにアイちゃん、ありがとうな。」僕はお礼を言った。
ケーは後ろの座席にエクレアを渡すと、「スカイハイとアイちゃんからだよ。班で配ってって。」と渡した。
すとんと、椅子に座りなおすとケーは、エクレアにパクつく。
「…!!美味しいね、これ。」ケーは驚いて思わず言った。
アイちゃんは、「ありがとう。」と照れながら言うと、前を向いて椅子に座った。
「はーい!注目!」ワンダリング先生がパンパンと手を叩くと言った。
「このバスは、一度高速道路の途中で止まって、トイレ休憩を取ります。全員トイレは済ませておくように。そこ!ちびるなよ。」
ワハハと、小さな笑いが起こると、またシーンとする。
「それから、今回、バスガイドさんがいます。ちゃんと言うことを聞くように!いいね。」
ワンダリング先生は、小さくドウゾ、とバスガイドさんに言った。
「バスガイドのミラです。今回のバスツアーを担当して嬉しく思っております。どうぞよろしくお願いします。」
バスガイドさんは、ペコっとお辞儀をすると、マイクを片手にそう話し出した。
バスガイドさんは、高速道路から見える様々な景色を、楽しいおじゃべりを交えながら教えてくれた。
そう、観光として。
そうして、バスはサービスエリアに止まると、トイレ休憩に入った。
トイレに一直線に行くと、女子トイレの近くでケーを待つ。
しばらくして、ケーが来た。
「遅いよ、ケー!」僕は腕を回すとほっぺをつねった!
「しょうがないでしょ。女子トイレは混むものなの!」ケーは華麗によけると笑った。
「あそこにお土産コーナーがあるからさ、ちょっと覗こうよ。」僕が言った。
「いいねぇ。」二人で頷く。
二人で歩き出すと、お土産コーナーのある建物に入った。
お土産コーナーには、様々なお土産が陳列されていて、なかなかに楽しかった。
気づくともう集合の時間ギリギリだ。
「やべっ。遅刻だ。」二人で急いでバスに戻った。
同じバスが、何台もあるので迷いそうになる。
ケーが車のナンバーを覚えていたので、違いが判り、またバスガイドさんが側に立っていたので助かったのだった。
バスに乗り込むと、ワンダリング先生に「またお前らか。」とポコンと頭を軽くぶたれた。
スカイハイとアイちゃんと他の同じ班の生徒達に謝ると早々に席に座った。
いやはや、この遅刻グセ、どうにかしなくちゃな~。
ケーもそう思ったのか、「私達、もう少ししっかりしなくちゃね。」と舌を出して言った。
バスガイドさんが乗り込むと、バスのドアは閉まり、臨海学校に向けて出発したのだった。
バスが、もう少しで到着という所で、またワンダリング先生が話し出した。
「臨海学校は、もう少し先です。まずバスが海岸に到着すると、集合写真を撮ります。これは皆が学校を卒業する時に渡すアルバムに載るからな。」
皆が驚いて「集合写真?」とざわついた。
「そう。それで、岸から船である島に向かいます。島に到着したら臨海学校はすぐです。島の地図を渡すので班のリーダーは・・・、いや席順に後ろに地図を回すからな。」
そう言うと、紙の束を左の座席と、右の座席にそれぞれワンダリング先生とバスガイドさんが渡した。
順番に前の座席から後ろを向いて後ろの座席に地図を渡した。
僕も、スカイハイから渡されて、二枚受け取ると後ろに紙の束を渡した。
座席に座りなおすと、「臨海学校の地図」と銘打ってあって、地図を見た。
ケーも、「意外と広いねぇ、この島。」とヒュー、と口笛を鳴らした。
ワンダリング先生が、島の解説をすると、こう言った。
「さぁ、もう少しでバスが到着します。各自バスを降りる準備をするように。」
バスは船が逗留している岸辺近くの駐車場に止まった。
この作品は、どこにも投稿しておりません。
いわばおろしたての作品でしょうね。
最後まで載せますので、どうぞ楽しんでくださいね。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol3-02
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バーチャル学校vol3-03
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バーチャル学校vol3-04
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