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●詩、小説●

2024-09-13 00:11:39

バーチャル学校vol2 16

作 林柚希

ドワーフ族のツリー村に戻って、いよいよお別れの時が来た。
リーブスとメープルが村の側に立ち、それ以外の一同が村の出入口に立った。
「あなた方のおかげで、元の時代に戻れます。ありがとう。」リーブスが言った。
「私達だけじゃ、オークの総頭なんてうち滅ぼせなかったでしょう。ありがとう。」メープルも言った。
「君たちもいたから、できたんだよ。」僕が言った。
「私はあなた方の事はずっと忘れない。ありがとうね。」ケーが瞳を潤ませて言った。
「ケーちゃん、私達、お友達よね?」メープルが言った。
「そうだよ、友達だよ!」ケーはひとしずく、涙を落した。
「僕達も友達だよな!」リーブスもなんだか泣きそうだ。
「もちろん!」僕も涙声になってきた。
「僕達はこの冒険を生涯忘れないよ。」ワンダリング先生だ。
「私も忘れない。どうも、ありがとう。」お母さんだ。
「ずっと忘れない。君たちも、この村も。」お父さんは、穏やかに言った。
「ありがとう。」皆で言い合った。
ずっと話していたかった。もっと色んな話をしたかったな。
「さ、僕達は去ることにしよう。」ワンダリング先生が促した。
「さようなら。」皆で最後の挨拶をすると、一同は、最初に入った、学校の森の大きな木の前に、テレポートした。
そこには、白いオーブを着た魔法協会の人が、数人立っていた。
「ケー、しっかり。」僕の胸で泣いているケーを励ますように言った。
「うん、そうだね。ごめんね。」ケーが謝るなんてびっくりだ。…、でも今回の件に関しては、あたりまえなのかな。
「さ、皆さん、保存の魔法を解いてください。」お父さんだ。
「お願いします、皆さん。」ワンダリング先生も言った。
「わかりましたよ。」魔法協会の人々が呪文を唱え終わると、キィン、と空間を軋ませる音がした。すると。
(さようなら!)リーブスとメープルの心の通信だ!
(さようなら!)僕も言った。
(さようなら!メープル、リーブス。)ケーも言った。涙声だった。
キィン、と言う音がしなくなると、魔法協会の人々が「終わりましたよ。」と宣言のように厳かに言った。
ケー、僕、お父さん、お母さんは、ワンダリング先生と別れて、魔法協会の人々にテレポートで家に送ってもらったのだった。



この作品は、どこにも投稿していません。
いわばおろしたての作品でしょうね。
最後まで載せますので、どうぞ楽しんでくださいね。

物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-01

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-02

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-03

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-04

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-05

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-06

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-07

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-08

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-09

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-10

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-11

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-12

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-13

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-14

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-15

物語の終りは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-16
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