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●詩、小説●
2024-09-06 12:02:35バーチャル学校vol2 09
作 林柚希
「校長を逮捕したはずなのに、逃げたって…?」僕もケーも驚いている。
「そうなのよ、さっきワンダリング先生に訊いたんだけどね。」お母さんが言を継いだ。
「半年前の地震でね、校長は逃げ出したって話なのよ。」困った、と言う顔をしてお母さんは言った。
「あの…?」リーブスが話に入りづらそうに言った。
「校長ってどんな人なんですか?」
「あと私たちもう帰りたいんですけど、ダメですか?」今度はメープルが言った。
「校長はね、闇協会の魔法使い、って噂の人物でもあるの。」お母さんが言った。
「それでね、君たちにも協力をお願いしたいのだけどね。」お父さんは意を決したように言った。
「オークが半年前、校長も半年前に逃げ出している。これは何を意味しているのか知りたいんだよ。だからね、地底の迷宮を調べるのを手伝ってほしいんだ。」
「あなた…。」お母さんは、また心配している。
「それなら、村人に会議を開いて、皆総出で調べた方がいいですよね?」メープルが言う。
「そうですね。」お父さんが頷いた。
「それなら、やはり、一度私たちは村へ帰らせてください。皆で相談しなくちゃならないし。」
「それもそうだね、わかった。皆で送ろう。」お父さんは言った。
ケーは、話の途中で両親に会い、名残惜しそうに帰っていった。
森の中の大きな木は、割と簡単に見つかった。
「リーブス、メープルありがとうね。」僕はリーブスとメープルに握手した。
「でも、また地底の村に来るんだろ?」リーブスはなにやら楽しそうだ。
「それは…。もうちょっと親と話さなくちゃね。」僕は複雑な心境だった。
「大丈夫、たぶんそうなるわよ。」お母さんだ。「ちょっと心配だけどね。」と付け加えた。
「我々も地底の調査に乗り出すと思う。」お父さんは言った。
「大丈夫だよ。」これは僕に対して言った。
「じゃ、私たちも帰りますので。お世話になりました。」メープルは、ペコっとお辞儀をした。
「トゥルーそれから、ケーちゃんともまた会おうな。」リーブスの言葉が、木の虚の下から聞こえてくる。
「わかった、その時また、頼むな!」僕は虚に向かって大声で言った。
「了解!じゃあね!」片手をあげたリーブスと「またね。」ニコっと微笑んでいるメープルが小さく見え、だんだんと遠のいていった。
「さぁ、帰ろうか。」お父さんが言った。
すると、ぎゅっと抱きしめられて、「心配したのよー、まさか命からがら逃げてきたなんて。びっくりしたわよ!」お母さんは、ずっと思っていてくれてたんだ。
「お母さん、痛い。」やっと放してもらうと、また「これ以上心配かけないでちょうだい。」と言われてしまった。ちぇ。
でも、お母さんに抱きしめられてホッとしたのだった。
やっと現実に返ってきた、という気持ちが怒涛のようにあふれてきた。
僕は、もう思い出と化した数々の出来事から振り払うように、頭を振って言った。
「帰ろうよ、我が家に。」
少し両親はおやと驚いた様子だった。
ちょっとカッコつけだったかな。
学校に戻ると、先生に挨拶して、家に戻ったのだった。
この作品は、どこにも投稿していません。
いわばおろしたての作品でしょうね。
最後まで載せますので、どうぞ楽しんでくださいね。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-02
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-03
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-04
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-05
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-06
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-07
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-08
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-09
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-10
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-11
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-12
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-13
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-14
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-15
物語の終りは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-16
「校長を逮捕したはずなのに、逃げたって…?」僕もケーも驚いている。
「そうなのよ、さっきワンダリング先生に訊いたんだけどね。」お母さんが言を継いだ。
「半年前の地震でね、校長は逃げ出したって話なのよ。」困った、と言う顔をしてお母さんは言った。
「あの…?」リーブスが話に入りづらそうに言った。
「校長ってどんな人なんですか?」
「あと私たちもう帰りたいんですけど、ダメですか?」今度はメープルが言った。
「校長はね、闇協会の魔法使い、って噂の人物でもあるの。」お母さんが言った。
「それでね、君たちにも協力をお願いしたいのだけどね。」お父さんは意を決したように言った。
「オークが半年前、校長も半年前に逃げ出している。これは何を意味しているのか知りたいんだよ。だからね、地底の迷宮を調べるのを手伝ってほしいんだ。」
「あなた…。」お母さんは、また心配している。
「それなら、村人に会議を開いて、皆総出で調べた方がいいですよね?」メープルが言う。
「そうですね。」お父さんが頷いた。
「それなら、やはり、一度私たちは村へ帰らせてください。皆で相談しなくちゃならないし。」
「それもそうだね、わかった。皆で送ろう。」お父さんは言った。
ケーは、話の途中で両親に会い、名残惜しそうに帰っていった。
森の中の大きな木は、割と簡単に見つかった。
「リーブス、メープルありがとうね。」僕はリーブスとメープルに握手した。
「でも、また地底の村に来るんだろ?」リーブスはなにやら楽しそうだ。
「それは…。もうちょっと親と話さなくちゃね。」僕は複雑な心境だった。
「大丈夫、たぶんそうなるわよ。」お母さんだ。「ちょっと心配だけどね。」と付け加えた。
「我々も地底の調査に乗り出すと思う。」お父さんは言った。
「大丈夫だよ。」これは僕に対して言った。
「じゃ、私たちも帰りますので。お世話になりました。」メープルは、ペコっとお辞儀をした。
「トゥルーそれから、ケーちゃんともまた会おうな。」リーブスの言葉が、木の虚の下から聞こえてくる。
「わかった、その時また、頼むな!」僕は虚に向かって大声で言った。
「了解!じゃあね!」片手をあげたリーブスと「またね。」ニコっと微笑んでいるメープルが小さく見え、だんだんと遠のいていった。
「さぁ、帰ろうか。」お父さんが言った。
すると、ぎゅっと抱きしめられて、「心配したのよー、まさか命からがら逃げてきたなんて。びっくりしたわよ!」お母さんは、ずっと思っていてくれてたんだ。
「お母さん、痛い。」やっと放してもらうと、また「これ以上心配かけないでちょうだい。」と言われてしまった。ちぇ。
でも、お母さんに抱きしめられてホッとしたのだった。
やっと現実に返ってきた、という気持ちが怒涛のようにあふれてきた。
僕は、もう思い出と化した数々の出来事から振り払うように、頭を振って言った。
「帰ろうよ、我が家に。」
少し両親はおやと驚いた様子だった。
ちょっとカッコつけだったかな。
学校に戻ると、先生に挨拶して、家に戻ったのだった。
この作品は、どこにも投稿していません。
いわばおろしたての作品でしょうね。
最後まで載せますので、どうぞ楽しんでくださいね。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-02
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バーチャル学校vol2-03
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バーチャル学校vol2-04
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バーチャル学校vol2-05
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バーチャル学校vol2-06
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バーチャル学校vol2-07
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バーチャル学校vol2-08
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バーチャル学校vol2-09
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バーチャル学校vol2-10
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バーチャル学校vol2-11
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バーチャル学校vol2-12
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バーチャル学校vol2-13
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-14
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校vol2-15
物語の終りは、こちらになります。
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