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●詩、小説●

2024-06-03 07:31:32

バーチャル学校vol1 11

作 林柚希

校長先生…。
思ってもみない単語を口にして、皆思い思いの顔をしていた。

「まずワンダリング先生。」と父さん。
「君は、昼間はトゥルーとケーちゃんを守ってくれ。そして教師として教えてやってほしい。」

(皆、心してくれ)父さんの『心の通信』だ。
皆、ハッとしてそれでも父さんの顔を見ないようにしている。
(アチラの陣営にここはバレている。くれぐれも言葉には気を付けてほしい)と父さん。
(特にトゥルー!)父さん。
(は、はいっ。)
(魔法の話は極力しないこと。最低限にしなさい。)優しくいってくれた。
(わかりました。父さん。)
(それから、ケーちゃんを守ってやってくれ。)ワンダリング先生だ。
(わかった、先生。)
(ケーちゃんも、トゥルーやワンダリング先生の助けになってね。)これは母さん。
(わかりました。トゥルーのお母さん。)とケー。

(これ以上は、普通でいいでしょ、あなた。)と母さん。
(そうだな。)父さん

(ワシも魔法陣を張った。大丈夫。普通に話していいよ。)

一同、ホッとして、話を進めた。
「まずは、校長先生だが、私も調べてみるよ。」と父さん。
「私も!調べてみます。」とケー。
「助かります。」とワンダリング先生。

(昼間、校長先生と戦闘になるようなら、わし達に声をかけてくれ。)『心の通信』だ。
(それと、校長先生を詮索するような事はしなくていいわよ)これは母さんだ。

「僕はじゃ、何をしたらいいの?」と僕。
「僕が教師として、教えるから。大丈夫だよ。」とワンダリング先生。
「私は家を守っていればいいのね。」と母さん。
「そうだな、母さんよろしく頼む。」と父さん。

「あ、そうそう。君たちに宿題の本を渡すのを忘れていたよ。」とワンダリング先生。

(トゥルー君はなかなかの見込みが早いようだ。今回は、早めに渡しておくよ。)ワンダリング先生が『心の通信』してきた。
(魔法の本ですか?)と僕。
(そうだよ。)とワンダリング先生。

先生は、本の表紙をチラっと見ると、僕に裏返して渡してきた。
ケーにも同じ動作をして、渡してきた。

(念のためな。)とワンダリング先生。
(わからないことがあったら、言ってほしい。)とワンダリング先生。

「先生、ありがとうございます。」二人して答えた。
今回は、これで解散したのだった。


この作品は、とある編集部へ送った投稿作品です。
がんばって書いたら、どう考えても規定枚数を超えてしまいました。
だけど、熱意が伝わっていいかも、と送ってしまった作品です。
もちろん、選外にもれてしまいましたが。
この先も続きますので、楽しみにしていてください。

物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 01

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 02

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 03

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 04

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 05

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 06

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 07

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 08

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 09

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 10

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 11

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 12

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 13

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 14

物語の終わりは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 15-17
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