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●詩、小説●

2024-06-02 07:16:50

バーチャル学校vol1 10

作 林柚希

ご飯を食べ終わり、父さんと談笑していると、まず、ケーがやってきた。
「こんばんは、トゥルー、お父さん、お母さん。」
「こんばんは、ケー。」と僕。
「いらっしゃい。ケーちゃん。」これは、父さんと母さん。
そして、ケーとさっき話していた「心の通信」について話していると。

今度は、ワンダリング先生が来た。
「こんばんは、ワンダリング先生…。」僕は何か違和感を感じた。
「誰ですかな、君は?」と父さん。
「あなたは誰ですの?」と母さん。
「誰っ!?」とケー。

しばらくすると、嫌な笑い顔をつくり、キーキーと変な声で話し始めた。
「ココデ、ナニヲ、シテイル。」ケケケ、とそいつは笑った。

父さんは、呪文をブツブツ呟いて、そいつに言った。
ボンっと煙が上がると、…、そいつは昼間学校で見た使い魔だった!

「父さん!アイツ…。」僕は思わずしゃべると。
「わかっている。君は誰の使い魔だ!」父さんの迫力もすごい。
「ケケケ。校長先生、ト言ッタラワカルダロ?」ケケケ。
「何のお使いで来たの?」母さんだ。
「オマエタチニ宣戦布告をシニキタ。」ケケケ。
「それだけなのか?」僕は言った。
「ソレダケダ」ケケケ。

父さんは、また呪文を唱えた!
そいつは驚いた顔をすると、バチン!と音がして消えていった。

しばらく一同、硬直していたが、父さんが言い始めた。
「まぁ、いい。こうなるとワンダリング先生が気になるんだが…。」
「あなた、ワンアダリング先生が来ましたよ。」
「そうか。」うむ、と頷く父さん。

そして僕の方を向いて、「さっき見たのが、昼間見た奴、なのか?」と父さん。
「そうなんだよ。」と頷く僕。
「ワンダリング先生と一緒に見たから間違いないよ。」

「昼間いた奴、ってトゥルー、奴が現れたのかい?」驚いているワンダリング先生。
先生は、台風の中でも来たかのような、髪の毛は吹っ飛んでいるし、
服も、なんだかヨレヨレだ。

「どうしたんですか?先生。その恰好…。」とケー。
皆、先生のいでたちに驚いている。

「襲われたんですか?」と母さん。
「そうなんですよ。数匹、昼間に学校で見た奴に襲われましてね。」
「退治はしたんですが…。」悔しそうな、ワンダリング先生。
「こちらの内情がバレているんじゃないかと思いまして。」

「それはまぁ仕方ない。」と父さん。
「こちらの説明もしたいんだが、いいかな。」と父さん。
さっき、現れたニセワンダリング先生の話をして。

「どうやら、息子の後を付けてきたのかもしれない。」父さん。
「ここはバレたがしかし。」
「あなた、魔法陣を張り巡らせたから、大丈夫じゃないかしらね?」と母さん。
「それなら大丈夫でしょう。」とワンダリング先生。

「今日は、昼間見た奴、恐らく使い魔について話そうと思っていたのですよ。」とワンダリング先生。
「まさかアチラから出向いてくるなんてな。」と父さん。
「使い魔をやっつけるのってどうやるの?父さん。」と僕。驚きっぱなしで、何もできなかったのが悔しかった。
「あなたはどうしたいの、ケーちゃん。」と母さん。
「私もトゥルーと戦います。」とケー。そうこなくっちゃ!と僕は思った。
「無理しなくていいのよ?」母さんは心配顔だ。
「でも、もう顔を見られているんだ。母さん、一緒に戦った方が安全だよ。」と父さん。
「そうだな、使い魔はまだいいんだよ。やっつける呪文は教えるから。」とワンダリング先生。

「問題は、校長先生、だな。」重々しく、父さんが言った。

がんばって書いたら、どう考えても規定枚数を超えてしまいました。
だけど、熱意が伝わっていいかも、と送ってしまった作品です。
もちろん、選外にもれてしまいましたが。
この先も続きますので、楽しみにしていてください。

物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 01

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 02

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 03

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 04

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 05

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 06

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 07

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 08

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 09

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 10

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 11

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 12

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 13

物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 14

物語の終わりは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 15-17
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