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●詩、小説●
2024-05-24 00:02:53バーチャル学校vol1 01
作 林柚希
キーンコーンカーンコーン。
「やべ、始業の時間だ。」
僕は、ゴーグルをつけてもらうと、一目散に準備をして学校を目指した。
「おっはよ。」
尻尾がゴーグルに巻き付いて、何も見えない。
「ケーだな。やめろ!」
横にスタっと着地すると、ケーはもう一度言った。
「おはよ。ご挨拶は?」
「っ!!っはよっ。」おが抜けちまった。まあいい。
ちょっとカチンと来たがまあ、いっか。
「1時限目、何だっけ?」
「念力、じゃなかったか?」
「そうだっけ?ま、いっか。」
1時限目について、喋り合う。
この学校は、言わば身体障害者を主に学生として奨励している。とは言っても、バーチャルで第6の感覚を得ている、というが難しい話はよくわからない。
僕『トゥルー』は、目が生まれつき見えない。
だけれど、ゴーグルについた電子の目で世界を見ている。
初めて見えた時の感動は、なかなか喋れない。言い表せなくて。
隣にいるケーは、左手が思うように使えない。でも、尻尾をつけることで、飛躍的な運動能力を手にいれている。
体育の先生に言わせると、サルなみだそうだ。
さて、『念力』の時間だ。
あれは、ニガテなんだよな〜。
モニターを見ながら、頭にヘルメットを被って、物を動かすんだけど、簡単に浮かす奴や動かす奴がいるけど、僕には才能がからきしらしい。
もう、とっくにあきらめている。
モニターのリンゴを睨みつけても、うんともすんともならない。くそっ。
モニターを見ていたら、グーっと腹が減ってきた。
「リンゴ食いたいな。」
すると、モニターのリンゴがかじっ、と齧ったように欠けた。
「ええ?!」
モニターのリンゴが食ったみたいに…。
キーンコーンカーンコーン。
あ、念力の時間は終わった。
でも、モニターでこんな事無かったのに。
先生に話を聞こうとしたけれど、先生は、そそくさと行ってしまった。なんだか慌てていたような。
ま、いっか。
教務室まで、行くことにした。
廊下をいくつも歩いて曲がると、教務室のプラカードが見えてきた。
戸が少し開いている。
「…だから!トゥルーには魔法の才能がありそうなんですよ!」
え!?
僕は戸を開きかけて止まった。
ま、魔法!?
「誰だ!」
慌てて教務室から去ると、一目散に逃げた。
後ろからガラッと戸を開く音がしたが、追いかけてくる気配は無かった。
「ケー!ケー!!」
取り敢えず友達に相談だ。
「どうしたの、トゥルー?」
尻尾をフリフリして応える。
「いや、ちょっと、…こっち来て。」
「な〜に?」
グラウンドの木陰に呼ぶと、ヒソヒソ話始めた。
さっきの教務室で聞いた話を言うと。
「そうなの?凄いじゃん!?魔法ねぇ。」
ケーは、何やら思案顔だ。
「確かに僕の名前を言っていたんだよ。」
「じゃさぁ、図書室でちょっと調べ物しよっか。『魔法』について。」
午前中が終わり、やっと給食を食べると、午後の授業は1時限のみで後は授業が中止になった。
先生が、具合が悪いらしい。
喜んで、ケーと図書室へ行った。
この作品は、とある編集部へ送った投稿作品です。
がんばって書いたら、どう考えても規定枚数を超えてしまいました。
だけど、熱意が伝わっていいかも、と送ってしまった作品です。
もちろん、選外にもれてしまいましたが。
この先も続きますので、楽しみにしていてください。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 02
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 03
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 04
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 05
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 06
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 07
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 08
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 09
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 10
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 11
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 12
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 13
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 14
物語の終わりは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 15-17
キーンコーンカーンコーン。
「やべ、始業の時間だ。」
僕は、ゴーグルをつけてもらうと、一目散に準備をして学校を目指した。
「おっはよ。」
尻尾がゴーグルに巻き付いて、何も見えない。
「ケーだな。やめろ!」
横にスタっと着地すると、ケーはもう一度言った。
「おはよ。ご挨拶は?」
「っ!!っはよっ。」おが抜けちまった。まあいい。
ちょっとカチンと来たがまあ、いっか。
「1時限目、何だっけ?」
「念力、じゃなかったか?」
「そうだっけ?ま、いっか。」
1時限目について、喋り合う。
この学校は、言わば身体障害者を主に学生として奨励している。とは言っても、バーチャルで第6の感覚を得ている、というが難しい話はよくわからない。
僕『トゥルー』は、目が生まれつき見えない。
だけれど、ゴーグルについた電子の目で世界を見ている。
初めて見えた時の感動は、なかなか喋れない。言い表せなくて。
隣にいるケーは、左手が思うように使えない。でも、尻尾をつけることで、飛躍的な運動能力を手にいれている。
体育の先生に言わせると、サルなみだそうだ。
さて、『念力』の時間だ。
あれは、ニガテなんだよな〜。
モニターを見ながら、頭にヘルメットを被って、物を動かすんだけど、簡単に浮かす奴や動かす奴がいるけど、僕には才能がからきしらしい。
もう、とっくにあきらめている。
モニターのリンゴを睨みつけても、うんともすんともならない。くそっ。
モニターを見ていたら、グーっと腹が減ってきた。
「リンゴ食いたいな。」
すると、モニターのリンゴがかじっ、と齧ったように欠けた。
「ええ?!」
モニターのリンゴが食ったみたいに…。
キーンコーンカーンコーン。
あ、念力の時間は終わった。
でも、モニターでこんな事無かったのに。
先生に話を聞こうとしたけれど、先生は、そそくさと行ってしまった。なんだか慌てていたような。
ま、いっか。
教務室まで、行くことにした。
廊下をいくつも歩いて曲がると、教務室のプラカードが見えてきた。
戸が少し開いている。
「…だから!トゥルーには魔法の才能がありそうなんですよ!」
え!?
僕は戸を開きかけて止まった。
ま、魔法!?
「誰だ!」
慌てて教務室から去ると、一目散に逃げた。
後ろからガラッと戸を開く音がしたが、追いかけてくる気配は無かった。
「ケー!ケー!!」
取り敢えず友達に相談だ。
「どうしたの、トゥルー?」
尻尾をフリフリして応える。
「いや、ちょっと、…こっち来て。」
「な〜に?」
グラウンドの木陰に呼ぶと、ヒソヒソ話始めた。
さっきの教務室で聞いた話を言うと。
「そうなの?凄いじゃん!?魔法ねぇ。」
ケーは、何やら思案顔だ。
「確かに僕の名前を言っていたんだよ。」
「じゃさぁ、図書室でちょっと調べ物しよっか。『魔法』について。」
午前中が終わり、やっと給食を食べると、午後の授業は1時限のみで後は授業が中止になった。
先生が、具合が悪いらしい。
喜んで、ケーと図書室へ行った。
この作品は、とある編集部へ送った投稿作品です。
がんばって書いたら、どう考えても規定枚数を超えてしまいました。
だけど、熱意が伝わっていいかも、と送ってしまった作品です。
もちろん、選外にもれてしまいましたが。
この先も続きますので、楽しみにしていてください。
物語の初めは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 01
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 02
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 03
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 04
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 05
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 06
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 07
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 08
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 09
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 10
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 11
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 12
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 13
物語の続きは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 14
物語の終わりは、こちらになります。
バーチャル学校 vol1 15-17
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