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2023-12-02 23:24:06カセットテープが大復活!?もしくはデジタル化?
最早、カセットテープを知らない世代もいると思います。
カセットテープとは、磁気テープに曲を録音して、音楽やラジオ局の番組や朗読などを聞いたものです。
A面、B面とあり、片面で10分~120分聞くことができました。
今や懐かしいものです。
SONYのウォークマンが発売されたころは一世を風靡しており、一番売られていたころではないでしょうか。
そのカセットテープがまた脚光を浴びているようです。
懐かしさとともに受け入れているのは、どんな人々なのでしょうか。
その記事を紹介します。
音楽CDが普及する前の世代であれば、カセットテープを知っているだろう。
様々な曲をカセットテープに録音して、音楽を楽しんだ経験がある人は多いはずだ。
カセットテープに録音した音楽やラジオ番組などを今でも大切に保管している人もいるだろう。
最近はカセットテープの独特な音質が愛好家らの支持を受けており、一部で再評価されている。
レディー・ガガ氏や山下達郎氏といった著名アーティストもカセットテープで楽曲を販売している。
また1970年代から1980年代の文化を好むZ世代にもカセットテープは人気のようだ。原宿や下北沢、渋谷などの雑貨店では、カセットテープを見かけることがある。
カセットテープはテープ表面に磁性体と呼ぶ磁気を帯びた粉を塗布しており、その極性を録音ヘッドで変化させて音声信号を記録する。
磁気を使う仕組みなので、周囲に磁気があると劣化しやすい。
また高温多湿の場所に保管していると、テープにカビが生えたり、経年劣化で伸びたりして、まともに再生できなくなる。
大切な音源を記録したカセットテープならば、正常に再生できるうちにアナログ音源から劣化しないデジタル音源に変換しておきたい――。
こうした需要に応える画期的な製品がサンコーから発売された。それが「ローファイを楽しむ80'sカセットプレイヤー」だ。
携帯カセットテーププレーヤーであり、カセットテープに録音された音源をデジタル化する機能を備える。
この製品の注目度は高く、2023年7月末に販売開始後、すぐに完売。
2023年10月以降の再販を予定しているという。筆者はサンコーから製品を貸し出してもらったので、レビューをお届けしたい。
昭和のカセットテーププレーヤーを思い出す外観
ローファイを楽しむ80'sカセットプレイヤー本体の大きさは幅116×奥行き30×高さ90mm。重さは約200gだ。
角張った外観は、1980年代の昭和後期に一世を風靡したソニーの「ウォークマン」の初代モデルに少し似ている。
外装の素材は樹脂だが、表面に光沢があるので安っぽさを感じない。
現在普及する音楽プレーヤーと比較すると大きいが、カセットプレーヤーとしては小さく感じた。
ズボンのポケットやスーツの胸ポケットに何とか入る大きさだ。
カセットテープを挿入するには、サイドのスイッチを横に動かすとカバーが開くので、上下の向きを合わせてセットするだけでよい。
カセットテープを取り出す際はカセットテープの側面を持ち、つまんで持ち上げる。
カセットテープには、ハイポジテープやメタルテープなどノーマルテープとは記録方法が異なる種類もあるが、対応するのはノーマルテープのみである。
ノーマルテープ以外の再生やデジタル化を考えているなら注意したい。
また60分以下のテープの再生を推奨している。
90分以上のカセットテープはテープが薄く、巻き込まれる危険性があると警告している。
カセットテープへの録音機能はない。
本体上部には「再生」「停止」「早送り」「巻き戻し」など、各種操作ボタンを備える。
各ボタンは高さがあるので奥深く押す必要があり、古いカセットテーププレーヤーの雰囲気を味わえる。
再生ボタンのみ幅が広いので、目視しなくても押しやすかった。
再生する際はオートリバース機能を使える。A面からB面への折り返し再生や、A面からB面、B面からA面と再生を繰り返す自動リピートを選べる。
A面を再生している途中でB面を再生するには、「DIR」の刻印がある小さなリバーススイッチを押す。これで再生方向が変わる。
ただし高機能なカセットテーププレーヤーに備わっていた曲間の無音部分を検出し、曲の頭出しをしてから再生するような機能はなかった。
電源はUSBケーブルによる電源端子への給電か乾電池を選べる。
乾電池ならば単3型乾電池2本が必要。
アルカリ電池なら4時間ほど動作するという。
電源スイッチはなく、USBケーブルか単3型乾電池のどちらかを挿入後、カセットテープを入れて再生ボタンを押すと、すぐに音源が再生される。
音源の出力は、イヤホン端子による出力のみだ。イヤホンは別売りだが、本体に備わっているイヤホン端子は、一般的に使われているミニピンジャックである。
スマートフォンや携帯音楽プレーヤーなどのイヤホンをそのまま流用できるだろう。
カセットテープ音源を楽々デジタル化
カセットテープに記録した音源をデジタルデータ化するには、USB端子にUSBメモリーを挿し、背面にある「変換操作ボタン」を押す。
背面のLEDが点滅してデータの記録を開始する。
その状態でカセットテープの再生ボタンを押すと、音源を再生しつつ、再生した音源をデジタルデータとしてUSBメモリーに記録する。
デジタル化した音源はビットレート128KbpsのMP3ファイルとして記録する。
データの容量は約1分で1Mバイト程度と少ない。
60分のカセットテープを記録してもたった60Mバイト程度にしかならなかった。
8GバイトのUSBメモリーを挿し込めば、60分のカセットテープを120本以上記録できるのはうれしい。
USBメモリーに音源を記録する際は、音量ボリュームで音量を調節できる。
デジタル化する際の音量を簡単に調節できるのは便利な半面、録音の音量が毎回変わる可能性があるのは悩ましい。
ボリュームに印を付けておくなどの工夫が必要になるだろう。
背面には、ねじ穴が設けられており、カセットテープの再生速度を調節できる。
テープが伸びて再生速度が遅くなってしまったようなカセットテープにも対応しやすい。
ローファイを楽しむ80'sカセットプレイヤーには、記録したMP3ファイルを再生する機能もある。
背面の変換操作ボタンを短く2度押しすると、MP3の再生モードに切り替わり、USBメモリーに記録した音源を確認できる。
実際にデジタル化した音源を聴いたところ、カセットテープの音質をそのままデジタル化できていると感じた。
もちろんデジタル音源と比べると決してクリアとはいえないが、アナログ音源の音の柔らかさなどが伝わってきた。
デジタル化した音源はカセットテープの音源と聞き比べても、違いが分からないぐらいだった。
音楽編集ソフトが付属すればなおよし
最後に若干使いづらかった点を挙げる。まずカセットテープの再生とデジタル化の処理は連動していないのは不便に感じた。
背面のボタンを押してデジタル化を開始した後、自分でカセットテープを再生しなければならない。
同じくカセットテープの再生が終わっても、背面のボタンを押して処理を止めるまでは音源を記録する。
手軽にデジタル化できるのは便利だが、自動的に処理を止める機能があればよかったと感じた。
また音源をデジタル化する際、カセットテープ内に複数の曲が録音されていても1つのMP3ファイルとして保存する。
曲ごとにファイルを分けるならば、変換の開始・停止を繰り返すか、フリーソフトやWebサービスを活用するなどしてMP3ファイルを編集しなければならない。
音楽編集ソフトが付属すれば、より便利に使えたのではないだろうか。
1980年代の携帯カセットテーププレーヤーのような外装はかっこよく、カセットプレーヤーとしても使いやすい。
価格も4980円(税込み)と比較的手ごろで、カセットテープの音源を簡単にデジタルデータにできるのもよい。
カセットテープの再生が終了しても記録が継続されることや、曲ごとにデータが分割されないというやや使いづらい点はあるが、ユーザーの工夫で乗り切れるだろう。
こうした工夫が面倒に感じなければ、かなりよい製品ではないだろうか。
記事はここまで。
自分の昔のカセットテープをデジタル化して、今聞くのも一興かもしれませんね。
それでは。
出典「日経XTECH - 懐かしのカセットテープが令和に大復活、デジタル化も簡単な携帯プレーヤーが登場」
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